2021年7月27日
仙台二高同窓会長 佐藤一郎(高17回)
さる令和3年7月3日(士)の定例総会(於:江陽グランドホテル)にて、次期会長の推蔦を受けた佐藤一郎です。私は、 昭和39年に仙台二高を卒業しております。
これまで、あしかけ十年にわたって同総会活動に尽力を尽くされ、軌道に乗せてこられたのが、大井龍司会長であるとお聞きしております, 先生の御功績を顕彰するとともに、 今後のわれわれ同窓会のゆくすえを見守っていただきたく、今回の総会において、名誉会長ご就任をお願いいたしました。総会出席の皆さんの贅同をいただき、そして大井龍司会長には快諾していただき、大変ありがたいと思っております。
私は、八幡神社へいく電車通りの一つ下の通りである中島丁かいわいで幼少期から過ごしておりました。 小学校では、放課後もっぱら野球に夢中になり、澱橋を渡った仙台二高グランドにはよく通いました。われわれ子供たちは、 二瓶監督の側に座り、練習ぶりを眺める日々でした。 昭和31年、野球部は甲子園で準々決勝まで進み、われわれ小学生チームは、みんな憧れて仙台二高に入学しようと誓いました。
その後、仙台二高に進みましたが、野球部ではなく美術部に入部しました。対一高定期戦では、スタンド最後部に「暫」「ツタンカーメン」「ミロのヴィーナス」の巨大な出し物を設置しました。2年生からは、応援団副団長になり、応援の段取りや人文字のデザインに頭を絞りました。そうこうしているうちに、東京藝術大学絵画科油画専攻受験考えるようになりました。今にして思い返すと、画家になろうと一心不乱に集中し、これまでの人生の転回を目指していたのです。
現在の私を育んだ仙台二高時代によって、たくさんの楽しい思い出が形づくられ、 人生の道筋が決まったのです。まだまだ道なかばですが、その御恩にいくらかなりとも線いることが、 私の務めではないのか。そのように思いながら、会長職を引き受けた次第です。