2021年2月18日
母校、宮城県仙台第二高等学校が2020年に創立120周年を迎えるにあたり、平成29年6月に当時の長島勝彦校長、不肖大井龍司同窓会長らにより、それを祝う事業を早々に企画し、余裕をもって準備、遂行するため「創立120周年記念事業実行委員会(以下;実行委員会)」を設置することが決められた。
その2ヶ月後の8月22日、仙台二高会議室において、第一回実行委員会が校長、PTA会長、同窓会長をはじめとして、学校、PTA、同窓会から推薦された実行委員、専門委員の総勢40名が参集し開催された。この委員会では事務局が策定した規約、細則を承認、さらに専門委員会が「総務委員会」「式典委員会」「祝賀会委員会」「周年史作成委員会」「同窓会員名簿作成委員会(後日、故あって「データベース整備委員会」に変更)」の5委員会で構成されることが決まった。爾来、約3年の間に都合13回もの実行委員会が開催されたが、その間、各専門委員会委員各位の精力的なご尽力によって、記念事業の準備が着々と進められた。
しかるに令和2年1月にわが国でも発症した新型コロナウイルス感染症の拡大のため、当初企画された記念事業の一部が変更されるなど数々の困難に見舞われた。にもかかわらず、実行委員会としては創立120周年を祝う然るべき記念事業をほぼ遂行、その成果を後世に残すことが出来たことは善しとすべきものと考えている。以下、各専門委員会に、それぞれ託された記念事業の総括をお願いし、それらをまとめて以下に報告させていただくことにする。 結びに、実行委員会や専門委員会の委員各位ならびに記念事業に深いご理解とご支援をたまわった関係各位、同窓会員に深甚なる謝意を表したい。
以下、各担当部局の責任者の方からの総括報告を一覧の順に記載する。
2021年1月 創立120周年記念事業実行委員会会長 大井龍司(同窓会長、高10回)
「総括報告一覧」
1)総務委員会
2)式典委員会
3)祝賀会委員会
4)周年史作成委員会
5)データベース整備委員会
6)学校総務部
7)事務局
以上
1) 総務委員会総括報告
本事業において総務委員会が担当した活動は下記の3点でその概略を報告します。
1. 武藤順九氏寄贈「記念モニュメント」設置
・第2回実行委(平成29.11.14)において会長から素案の説明あり。
・平成30.10.27武藤氏立ち合いの下、モニュメント「CIRCRE WIND絆」設置取付け。
・令和元年6.11本校正面玄関入り口右奥にて設置モニュメントの除幕式を挙行。
・費用:設置台座及び除幕式開催費用など、合計 1,087,312 円
・当日の模様は周年誌に記載済み
2. 記念式典時使用記念品手配
・第6回実行委(R元.5.16)、式典・祝賀会参加者に記念品配布を決定。
・第8回実行委(R2.2.18)、扇子を記念品とすることに決定、
・第11回実行委(R2.8.31)においてコロナ禍のため式典中止を決定、これに伴い東京オオゼキコーポレーションに予約した扇子をキャンセルした。
3、周年記念広告および協賛広告募集について
・第10回実行委(R2.6.23)において本校が120周年を迎えることを周知するための広告を河北新報に掲載することに決定。
・第11回実行委(R2.8.31)において下記の内容が承認
掲載日:令和2年11月13日(金) 体裁(ボリューム)は見開き2ページ(費用250万円)、記事下部に協賛広告を募るが、現下の募集状況は甚だ厳しく最悪100万円程度の負担を実行委(同窓会)がすることも視野に入れる必要ありとの認識。実行委予算の負担を軽くするために同窓会および関係者が広告募集に注力する必要あり。
・河北新報で集客に利用できる名簿はなく、同窓会由来の情報は個人情報保護の観点から提供不可だったため、新規に募集をはじめる必要があり河北社の営業のほか具体的には同窓会HP・MLでの告知、実行委、同窓会理事、その他関係者の方々の個人的なネットワークを駆使して募集が行われた。
・令和2年11月13日、創立120周年記念特集記事掲載。
結果は体裁全4ページ、広告応募者件数123、協賛広告金額:5,434千円(河北社収入)の内容となった。
これにより実行委(同窓会)の負担は不要となった。
以上 (文責:前野文男)
2) 式典委員会総括報告
1. 活動内容
(1)創立120周年記念式典の開催期日について
(2)記念式典・記念講演会内容について
①次第・係分担について
②記念講演会の講演者の選出(加藤久氏[高27回]、演題「至誠に生きる」)、
生徒の参加形態、奏楽 等
③式典会場について
案:仙台国際センター、東北大学萩ホール(決定)、東京エレクトロンホール、
仙台サンプラザホール、本校体育館
④記念講演者に係る経費について
⑤感謝状授与者について
⑥式典前日・当日の日程について
⑦式典出席者の把握・案内状作成・発送について
⑧スライド「母校20年の間の歩み」上映について
⑨パンフレット内容・表紙の検討(中断)
(3)記念式典中止に伴う対応について
①関連施設や出席予定者への連絡
②感謝状は対象者に後日送付
(4)宮城県仙台第二高等学校創立120周年記念式典代替行事の計画及び実施
記念式典次第を元に計画され、当日生徒は教室でリモートによる代替行事を実施
主な内容:校長挨拶、実行委員会会長挨拶・PTA会長挨拶(ビデオ放映)、
校長より生徒に缶バッチが配布、他
2 検討事項
(1)第7回 仙台二高120周年記念事業実行委員会式典委員会資料参照
(2)式典開催に向けての具体的なコロナ対策指針の検討
3 決定事項について
(1)永年勤続者への感謝状は作成しない。
以上 (文責:早坂 馨)
3) 祝賀会委員会総括報告
120周年実行委員会からの指名を受け、同窓会から2名、PTAから2名、学校から4名、合計8名の祝賀会委員会体制にて祝賀会開催へ向け準備を重ねてきました。
祝賀会会場としては江陽グランドホテルを予約し、司会に宮城テレビの伊藤拓さん、祝賀会を華やかに盛り上げる歌唱として天道清貴さん、清貴さんのバックコーラスに地元のゴスペル会の友情出演も手配を完了していました。
プログラム案の作成や料理などの打ち合わせを重ね、閉会間際のサプライズとして仙台すずめ踊りの演舞を計画し出演依頼も完了していました。
しかし、コロナ禍の終息が見込めないため、8月31日の実行委員会にて中止が決定され、関係者にお詫びを申し上げながら、祝賀会開催中止の連絡をいたしました。
祝賀会開催への準備にご支援・ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
以上 (文責:阿部孝一)
4) 周年史作成委員会総括報告
今回の120周年史編集の基本的な考え方は、学校、同窓会、PTAが百周年以降の20年間の歴史的特記事項をそれぞれ分担して時系列にまとめる。歴史に忠実に、飾らないということでした。
実行委員会の予定されている1~2週間前位には、3者で集まって進捗状況を確認し、アイデアを出し合いながらより良いものを目指しました。時には、共学問題の取り扱いなどで激論を交わすこともあり、今はいい思い出です。委員の皆さんは仕事を持ちながらの編集、校正作業だったので、大変だったと思います。
コロナ禍の為、各委員会で必死に準備した各記念事業が軒並み中止となり、周年史発行が最後の砦となりました。何とか記念式典の予定された11月13日直前の刊行にこぎつけられたのもご寄稿いただいた皆様や各方面のご協力によるものです。ありがとうございました。
以上 (文責:高橋正道)
5) データベース整備委員会総括報告
当委員会は、同窓会名簿作成委員会としてスタートしました。2018年11月26日(月)第5回実行委員会で、同窓会名簿作成委員会からデータベース整備委員会と名称が変更されました。個人情報保護法案をかんがみ、残念ながら名簿発刊を中止致しました。同窓会活性化には、会員のデータベース整備は大変重要ということで、データベース整備は継続しました。
同窓会名簿には110周年で発刊した同窓会名簿と会員の同意を得た外部に出すことのない同窓会データベースがありますがありますが、ともに住所不明者数がきわめて多く大変不備なものでした。2003年施行の個人情報保護法で、特に若い同窓生から情報漏洩の危惧の声が強まり、同窓会データベース更新作業は進めるが、同窓会名簿発刊を中止することを決定しました。同窓会データベースは、必要な時に限り、適切に使用することになりました。
2019年4月から現在までの仙台二高同窓会ホームページからのフォームからの登録者(新規・住所変更)は101名です。それ以前の3年間で150名の新規登録がありました。データベース整備を進める上で1回期3名の名簿改定委員をお願いし、毎週日曜日1時間、電話・メールで同窓生の掘り起こしをお願いしました。しかしながら、若い世代は、個人情報保護法を持ち出し、大苦戦を強いられました。データベース整備は、長い目で地道に継続するしかないと考えております。
以上 (文責:鈴木誠一)
6) 学校総務部総括報告
本事業において事務局が担当した活動は下記の3点で、その概略を報告します。
1,「120周年記念事業実行委員会」の実施について、日程と主な決定事項は以下のとおり
第1回 2017年8月 22日(火)
(1)組織体制について(実行委員会の規約・細則・組織図・会計処理細則)審議され承認された。
(2)実行委員が承認された。
(3)専門委員が委嘱された。
第2回 2017年11月14日(火)
(1)収入について
①2018年から2020年に在籍する生徒から。②奨学会から。③同窓会特別会計から。
④広告代 ⑤祝賀会参会費 ⑥周年史の売り上げ ⑦名簿売り上げ ⑧寄付金
(2)支出について
①記念式典会場費 ②記念祝賀会費 ③周年史作成費
④名簿作成費 ⑤記念品作成費
⑥新聞掲載代
(3)会場候補地は仙台国際センター、東北大学萩ホール、仙台エレクトロンホール、の順
とする。
(4)祝賀会会場は、江陽グランドホテルで着席スタイル。会費制とする。
(5)120周年記念ロゴを作成することとする。
第3回 2018年2月23日(金)
(1)120周年記念シンボルマークは、2年2組中村未来の作品に修正したものが承認される。
(2)式典の会場は、仙台国際センターが予約未定、エレクトロンホールは改装予定で抑えることが困難。
(3)祝賀会の事務費は式典委員会で計上する。会場費・飲食費・ゲスト謝礼は黒字化する。
(4)周年史の出版日程は2020年3月原稿締め切り、2020年9月出版の予定。
(5)同窓会名簿の発刊については、2020年4月締め切り、2020年9月発行の予定。
第4回 2018年7月2日(月)
(1)記念式典および祝賀会の開催日を2020年11月13日とする。
(2)式典会場は萩ホールが第一候補、仙台サンプラザホールは仮押さえとする。
第5回 2018年11月26日(月)
(1)補正予算案了承。
(2)記念モニュメント除幕式を、武藤氏立ち会いの下、2019年6月11日に行う。
(3)記念式典における講演者を加藤久氏に依頼する。
(4)祝賀会は式典と同日、江陽グランドホテルで行う。ゲストは清貴氏、司会は伊藤拓氏。
(5)同窓会名簿の発刊は中止とする。名簿作成委員会は、同窓会員データベース整備委員会と改称し、会員情報の収集・保管・管理を継続する。
第6回 2019年5月16日(木)
(1)記念モニュメント除幕式について
①同窓会員には会報に同封して知らせる。
②河北新報に広告を出す。
(2)記念式典において、吹奏楽部に演奏を依頼する。
(3)各委員会で検討すべき事項を洗い出した。主なものとしては、式典における係分担・招待状・来賓、記念品、祝賀会のプログラム等について
第7回 2019年11月25日(月)
(1)記念式典の会場は、東北大学萩ホールに決定する。
(2)祝賀会における校歌・応援歌の担当は、応援団OBにお願いする。
(3)祝賀会会費や周年史の購入代金は、案内状とともに振込用紙を郵送して入金をお願いする。
第8回 2020年2月18日(火)
(1)記念品として「扇子」が了承される。
(2)案内状案ならびに返信用はがき案が了承される。
第9回 2020年4月30日(木) ※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参会せずメールによる審議を行う。
(1)案内状について、詳細案が了承される。
(2)祝賀会会費については、振り込みから当日持参に変更することが了承される。
第10回 2020年6月23日(火)
(1)新型コロナウイルスによる対応について
①祝賀会会場は、人数はホテルの基準によることとする。
②記念式典は、萩ホールが実施しないことを決めた時は、延期せず中止とする。
(2)記念品は中止とする。
第11回 2020年8月31日(火)
(1)新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、記念祝賀会は中止とする。
(2)同様に、記念式典も中止とする。ただし、学校内で創立120周年の意義を確認する機会を設ける。
第12回 2020年9月29日(火)
(1)創立120周年記念式典代替行事を、学校内にて11月13日(金)に行う。
(2)感謝状を同日付で郵送する。(対象は歴代校長・歴代PTA会長・「親父の会」)
第13回 2020年11月2日(月)
(1)河北新報特集記事ならびに広告協賛状況について、順調に進んでいるという報告があった。
(2)「記念式典代替行事」について、生徒に対しては放映を通じて行うという報告があった。
(3)記念周年史について、無事に発刊して発送が始まったという報告があった。
第14回 2020年2月、創立120周年記念事業総括をメールにて報告し承認を得た。
2,「仙台二高創立120周年記念モニュメント除幕式」について
日 時 2019年6月11日(火) 16:00~17:00
場 所 仙台二高正面玄関奥 モニュメント前
出席者 寄贈者 武藤 順九 氏
生徒会長 川床 隼太
台座設置工事者 米田 公男 氏
仙台二高創立120周年記念実行委員
次 第
(1)修礼
(2)開式の辞
(3)校長挨拶
(4)実行委員会会長挨拶(大井 龍司 氏)
(5)挨拶(武藤 順九 氏)
(6)感謝の言葉(生徒会長 川床 隼太)
(7)感謝状謹呈
(8)閉式の辞
(9)修礼
3,「仙台二高創立120周年記念式典代替行事」について
日 時 2020年11月13日(金) 14:00~15:00
場 所 仙台二高 校長室にて式を執り行い、職員・生徒は各教室等で視聴した。
出席者 大井 龍司 実行委員会会長(同窓会会長)
小野寺 征博 実行委員会副会長(PTA会長)
仙台二高教職員・生徒
次 第
(1)修礼
(2)開式の辞
(3)国歌演奏
(4)校長挨拶
(5)講演(大井実行委員会会長)
三船久蔵・井上成美・槇有恒 三先輩の功績の紹介
(6)PTA会長挨拶(小野寺PTA会長)
(7)感謝状紹介
歴代校長・歴代PTA会長・「親父の会」
(8)校歌演奏
(9)閉式の辞
(10)修礼
以上 (文責;大槻聡)
7) 事務局(収支決算/監査報告)
(文責:高橋修事務部長)