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2019年6月20日

120周年記念事業

武藤順九氏制作の記念モニュメント 「風の環(CIRCLE WIND) 絆」の除幕式行われる

世界的彫刻家として高名な武藤順九氏(高20回)から、来年の創立120周年記念事業の一環として記念モニュメント「風の環(CIRCLE WIND)絆」(以下、「絆」という。)が寄贈されました。
その除幕式が6月11日午後4時から正面玄関入口で開催されました。
式典に先立ち、校長室で、120周年記念事業実行委員会の大井会長から感謝状を贈呈させていただきました。

式典には、120周年記念事業実行委員会のメンバーをはじめ、多くの同窓生が参加しました。また、武藤順九氏の恩師である今野敏先生にもご出席いただきました。
式典は、120周年記念事業実行委員(総務担当)の前野委員による司会進行で除幕式が開催されました。

先ず、120周年記念事業実行委員会の大井会長から、武藤氏への感謝と氏の経歴と寄贈いただくことになった経緯、母校愛などのお話をいただきました。

 

次に、記念モニュメント「絆」の除幕を、製作者の武藤順九氏、大井会長、久保校長、川床隼人生徒会長の4人で行いました。

 

次に、武藤順九氏から、記念モニュメント「絆」に込めた想いをお話しいただきました。
・これまでも、イタリアから日本への愛情を持ってみてきたが、2011年3月11日の東日本大震災で、更に被災した日本・東北・宮城への想いが増してきた。

・被災した翌年春、石巻市を訪問し、がれきの下から双葉が育っているのを見て、記念モニュメント「絆」を着想した。形はハート形で、メビウスの輪のように指でなぞると循環するようになっている。

・本作品は、仙台二高のイメージを鴇(トキ)色の素材に重ね合わせて制作した。

・生徒諸君へのメッセージとして、知だけでなく、感性を高めていくことに努めてほしい。

 

久保校長先生より、武藤氏への記念モニュメント「絆」寄贈及び武藤氏の生徒への温かいメッセージに対して、謝辞がありました。

次に、生徒会長の川床隼人君が、在校生を代表して、素晴らしい芸術作品を寄贈していただいた武藤先輩に花束を贈呈し、謝意を表しました。
最後に、出席者全員で、記念モニュメント「絆」を囲んで、記念写真を撮り、除幕式を終了しました。

 

なお、武藤順九氏の近況としては、
①6月9日に、「保存すべき樹林地に、木洩れ日に溶け込むように武藤氏の九作品を配置し、自然とともに芸術を触れ合うことのできる空間『昭島・昭和の森 武藤順九彫刻園』」がグランドオープンしました。是非、東京に行かれた際には、お寄りください。
②Eテレ(教育放送)において、6月23日(日曜日)の「日曜美術館」(午前9時~、再放送午後8時~)で、『昭島・昭和の森 武藤順九彫刻園』が放映される予定です。ぜひご覧ください。

作品紹介
仙台二高創立120周年記念
> 「風の環(CIRCLE WIND) “絆”」
>          寄贈者:武藤順九氏(高20回)
武藤順九氏は仙台二高卒業後、東京藝術大学美術学部に進み卒業と同時に渡欧、イタリアローマ近郊に拠点をおき世界的に活躍する芸術家です。大理石を素材とする「風の環(かぜのわ)」シリーズの作品は、2000年バチカン市国のローマ法王宮殿に永久設置され、その後も、仏教の聖地ブッダガヤのマハボディ大寺院、ネイティブアメリカンの聖地ワイオミング州のデビルズタワーなどに設置されるなど、それらの作品は世界各地で広く共感の環をひろげ、人間愛に根ざした世界平和への意義をアピールしてきました。これら一連の業績は、世界芸術史上初めての偉業と言われています。