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2014年1月15日

近況寄稿

[ご報告] 仙台一高・仙台二高軟式野球部OB定期戦について

第18回卒 菊地房雄

我が仙台二高軟式野球部OB会の特徴は、大先輩から卒業したてのOBまで、年齢差50歳もあるメンバーで構成されることにある。これらのメンバーが、毎年正月二日の新年会に、現役当時の部長先生方のご臨席を賜り、一堂に会して旧交を温めるのが慣例となっている。

そのうちの一人が、たまたま仙台一高軟式野球部OBと職場が一緒になったことをきっかけに、現役の試合を見るたびにその未熟さに切歯扼腕していた面々は、卒業生同士で定期戦をやろうと考えた。その後、両校OBで連絡を取り合った結果、一高側もそれを機会に軟式野球部OB会を結成し、定期戦実現に呼応したという。

かくして、2009年(平成21年)の秋、奇しくも現役の定期戦が始まって50回目、我が部創設60周年の時、第一回目の仙台一高・仙台二高軟式野球部OB定期戦が開催されることとなった。在仙の者は勿論、県外からも多数の参加者があり、ゲームも、終了後の懇親会も大いに盛り上がりを見せた。――その後、震災の年を除いて毎年開催され、これまでの戦績は我が校の2勝1敗である。

競技の規定は、出場選手は50歳以上、7回戦、出入り自由というラフなもので、長老・古株は指名打者に専念し、より若手はもっぱら代走に駆り出される。いつまで経っても上下関係は揺るぎないのである。

今年のOB定期戦は、グランド借用の関係で、試合の前日に懇親会を行うことになった。その晩は日本シリーズ最終戦だったので、両校OBはお互い交歓しつつも速報が気になり、一高vs二高ならぬ楽天対巨人の応援合戦の様相をも呈していた。されど、結果的には我がOB定期戦の前座となったわけである。

明くる日、楽天日本一の興奮も冷めやらぬ11月4日、仙台一高校庭に両軍66歳を筆頭に各々20~30名ほどが参集。昨夜の雨でグランドは水浸し。皆で整備するも一塁側がドロドロのぬかるみゆえ、両軍とも三塁側という変則ベンチ。これでは作戦もサインも筒抜け。闘志むき出しのバトルというわけにも行かぬ。

試合内容:今となっては更に髪薄くメタボ腹のOB諸氏、気持ちだけはいまだ青き炎の美少年。打撃でも守備でも泥まみれの大奮闘。当人の本気度と反射神経とのその落差!抱腹絶倒の珍プレー・好プレーで試合は大盛り上り。

勝敗は時の運。敵地にて惜敗なれど、実力を十分に発揮しゆえ結果に悔いなし。これで対戦成績は2勝2敗の五分。来年こそはリベンジ!!

かように、我がOB会は先輩後輩の間柄は勿論のこと、今や同窓の枠を越え他校との交流をも恒例行事とするようになった。他の部では行っていない特筆すべき活動を、更に一層広めて行ければ幸いと考えている。